こんにちは!
河合歯科医院です。
前2回にわたって妊婦さんにかかわるお口の中のお話をしましたので今後は
「①乳幼児のお口の中の予防」
「②フッ化物塗布」
「③歯並び・かみ合わせ」
について2~3回に分けてお伝えしていきます。
第一回目はむし歯予防についてです
乳幼児とは乳児(0~1歳まで)と幼児(1歳~小学生就学まで)のことです。
みなさんはお子さんのお口の中の管理について正確にご存じですか?
昔に比べて子ども全体のむし歯はかなり少なくなってきてはいますが、この地域はまだ少なくはない気がしています。
ご自分が幼いころどんなお口の中だったか覚えていないので、いざ自分に子どもができたときちゃんとした知識がないと困ったことになります。
気づいた時にはむし歯だらけ。甘いものがすでに止められないなど、、
来院されている方でよく聞く質問事項からピックアップしてご説明します。
虫歯にならないためには?
結論としては子供のむし歯は歯みがきの習慣より食生活習慣が強く影響しています。
他の記事で解説していますが、むし歯は甘いものだけが原因でできるわけではありません。
例えば牛乳にも乳糖という糖質が含まれ、砂糖ほどではありませんがむし歯菌の栄養となります。
間食もダメというわけではありませんが、食事と歯みがきを規則正しく行うことでかなり予防できるはずです。
砂糖の摂りすぎは将来的にもいい習慣とは言えません。
砂糖だけではなく糖質の摂りすぎが健康への悪影響となっていることはご存じの方も多いと思います。
1歳6か月~2歳あたりで奥歯まで乳歯が生えてきますがこの時点でむし歯ができるとするならば大抵は前歯です。
(3~4歳でしっかりかみ合わせができてくる頃には奥歯にむし歯ができやすくなります。)
理由は割愛しますが2歳までは前歯のむし歯予防に注意を払いましょう。
同様に歯磨きも歯ブラシに慣れることが目的で、
誤解を恐れずに言えば子ども自身の歯磨きがうまくできているかどうかはあまり重要ではありません。
仕上げ磨きは習慣づけがとても大切なので6か月~1歳前後には卒乳と同時に毎日のルーティーンに取り入れるといいでしょう。
乳歯が生え始めて間もないころの仕上げ磨きはガーゼを使用したりします。
2~3歳になってからだと嫌がって仕上げ磨きさせてくれないとの声をよく聞きます。
いかがでしたか?
次回はフッ素と歯並び・かみ合わせについてお伝えしていきます。
今回は基本的な内容でしたが、お子さん自身に慣れさせるために歯みがきさせるのはとても良い習慣です。
しかし最後に注意点があります。
1~2歳のお子さんの転倒→歯ブラシによる喉付き事故が多いのです。
座って磨くよう注意して見てあげてください。
それではまた!