どうもこんにちは。河合歯科医院の河合です。
今回のテーマは根管治療時に使用するゴムのマスク、「ラバーダム防湿」についてです。
わざわざ行う理由は一体何でしょうか。
口の中には500~700種の菌が1000憶個以上住んでいます。
理解不能な数字ですが中には病原菌もいます。
神経の治療をするとき歯の内部の空間を開放します。
治療中に唾液の中の病原菌がたくさん入り込むと感染が起こり得ます。
神経を歯の内部から取ってしまうと歯の中は細菌に対して無防備になります。
開腹手術を汚い場所で行うといいことは起こらなそうですよね。
開腹手術を無菌室で行うように
1本の歯に対して
病原菌いっぱいの唾液が内部に入らないようにするためにゴムの壁で囲みます。
すべての方の神経の治療で使えるわけではないのですが、
可能な限りゴムのマスクを使用したいと考えています。
ついでに術者にも唾液が飛ばないので気持ち程度に感染予防にもなっていると思います。
ゴムのマスクはやったことがないという方が多かったので、
この機会に知っておいていただけると嬉しいです。
ゴムのマスク:ラバーダム防湿法
神経の治療:根管治療
※歯の内部は腹腔内などと同じように体内(無菌状態)であり、口腔内をはじめとする消化器系は体外である。施術中は体内の無菌状態を汚染しないようにすることが重要であるということ。