こんにちは。河合歯科医院の河合です。
インプラント治療について名前は聞いたことがあるけどよく知らない。
そのような方が多いかと思います。
今回は歯がなくなってしまった方に向けて少し違った見方からインプラント治療についてご紹介いたします。
インプラント治療は保険適応外です。掛かる費用としては一か所につき35~40万円前後です
インプラント治療発祥の地であるスウェーデンでは保険適応されており、約10万円で受けられます。
(が、そもそも高額な税負担により結局は高い治療費ではあります)
歯がなくなった場合の選択肢として様々な条件が良ければインプラントは非常に良い治療結果をもたらします。
というかインプラント以外の選択肢があまり良いものとは言えないのです。
例えばブリッジ(連結冠)をご存じでしょうか。
失った歯の両隣の歯を削り、橋渡しするように被せものを装着する治療です。
保険適応されていますので行っている方も多くいらっしゃるかと思われますが、
健康な歯を削ることによるリスクを負って治療を受けている。
ということを再確認していただく必要があります。
インプラントは両隣の歯を削ることなく歯を入れることができます。
これが最大のメリットであるといえますが、
インプラントの問題点の一つとして清掃不良に伴う「インプラント周囲炎」という疾患があります。
詳しくは省略しますが、インプラントをダメにしてしまう歯周病のような病気です。
一概には言えませんがインプラント周囲炎の罹患率は60~80歳で8~10%程度であると言われております。
このためインプラントは半永久的なものというイメージは正しくありません。
インプラントを長持ちさせるためには
①歯みがき(特にフロスを適切に使うこと)
②定期的なクリーニング
③スクリュー固定
④適切な埋入ポジション⑤連結部PS構造⑥厚い歯肉による支持
などが重要であると言われています。
①、②は必須です。
③はインプラント上部構造(セラミックの歯)に接着剤を使用せずネジ止めで固定する方式です。
こちらの方法は清掃性が高く清潔に保ちやすいのですが、見た目が完璧ではないというデメリットがあります。
(当院ではほとんどこの方式で行っています)
④~⑥に関しての詳細はホームページのインプラントの項目をご参照ください。
今回一番お伝えしたいことは、インプラントは天然の歯と同等かそれ以上にしっかり予防していかないと長持ちしないこともあるということです。
インプラントに関してはこのような側面からもご検討いただくといいかもしれません。
それでは、今回は以上となります。